V型エンジンの特色

ガソリンエンジンの中でも、シリンダー内の混合気を爆発左折ことでピストンを駆動させるものには、そのシリンダーの配置によって、大きく分けて3通りがあります。
例えば6気筒エンジンであれば、気筒つまりはシリンダーが横6つ並ぶものを直列あるいはストレート型、3気筒ずつを前後に配置し、お互いに水平に配置するものを水平型あるいはフラット型、そして3気筒ずつを前後に一定の角度をつけて配置するものをV型と呼んでいます。
このうちV型エンジンは気筒数が増えても他方式と比較してエンジンの大きさがコンパクトになるため、大排気量に最も適しているといわれています。
通常、大排気量の場合、1気筒当たりのシリンダー容量を増やすわけですが、クランクシャフトのストローク上、あまり長すぎるとシリンダー内の遊びも大きくなり、ねじれ振動が起こりやすくなります。
それにシリンダー長を延ばせばエンジンルームに収まりにくくなってしまうのです。
一方、V型は前後両バンクにシリンダーを配置するため、気筒数を増やしても、エンジン幅も稼げ、しいてはエンジンルーム内に収まりやすいということです。
逆に低排気量では無駄に気筒数が増えてしまうためコストに見合わないともいえます。
しかしシリンダーやバルブの配置に精度が要求される、しいては精度の高い製造技術が要求されるということです。
同様にメンテナンスも比較的しにくいという欠点があります。
ただ排気量が同じであれば他方式のほうが、運動損失が少ないため高出力を期待できますが、結局大排気量によるトルクに勝るものはなく、結果的にF1マシンを含め、大排気量のほとんどがV型を採用しています。